1954 グレッチ #6022 ランチャー / Gブランド&ウエスタン・インレイ!
六十九万八千円 2680グラム



          

生産開始初年度、54年製のランチャーです。

30年代の流れを汲むシンクロマチック・シリーズの17インチ・ワイド・ジャンボ・フラット・トップ・アコースティック・モデル「125F」から派生したトライアングル・サウンド・ホールが印象的なグレッチを代表するフラット・トップ・アコースティックモデルですが、54年に「#6021 タウン&カントリー」とそのウエスタン・フィニッシュ・バージョン「#6022 ランチャー」が発表されています。

タウン&カントリーはサイド・バックがサンバースト・フィニッシュで、トップのみナチュラル・フィニッシュというスタンダード・フィニッシュですが、ランチャーはゴールデン・レッドと呼称されるブラウンがかった独特なオレンジ・フィニッシュが特徴で、大型のピアノ型ブリッジ、焼印を模した「G」ブランド、指板インレイにはカウ・ヘッドやサボテンが刻み込まれ、べっ甲柄のピック・ガードとヘッド・ストックにもカウ・ヘッドが刻まれているという、いかにも、なウエスタン・フィニッシュです。

弾丸型のスモール・トラス・ロッド・カバーと、第一フレットと最終フレットのブロック・インレイにのみウエスタン・モチーフが刻まれていないというのも54年モデルに見受けられる特徴です。

もっとマニアックなことを言うとサウンド・ホール内に貼られているシリアル・ナンバー・ラベルの「GRETSCH」ロゴの書体が角ばっておらず、丸い書体でTルーフ・ロゴを採用していないのも54年頃までの特徴といえます。

当時のカタログを見ると、ヒルビリーやカントリー・バンド向けに、といった文言もあり、「アウトドアー・ウエスタン・フィニッシュ」なる表現もみられ、チェット・アトキンス・ラインの#6120&#6121と併せて当時のグレッチ社のカントリー・マーケットへの力の入れようが窺われます。

ランチャーのサウンド的特徴はボディ厚がボディ・エンドからネック・ジョイントにかけて薄くなる独特な構造に合わせてトップ板が途中でベンドされている為に、トップ板が均一な綺麗な振動が出来ないため、豊かな鳴りというよりはラウドなバシャつく鳴り、という表現が当てはまると思います。

ただ当然ヴィンテージですからそれなりに枯れたサウンドで、キレがあり気持ちいいですよ〜。

とくにロー・コードをジャカジャカかき鳴らすような弾き方にはハマると思います。

ネック状態はそれなりですが、現状ではまだ特別に手をかける必要は無いように感じられます。

フレットもあまり減っていないのですがオリジナルっぽいですね、指板のハカランダ材の木目がイイ〜感じの深味のある赤茶色です。

ピックガードがかなり劣化しているため、ちょっとあり得ないくらいの大特価です!

ご希望であればピックガードは別途有償にて補修、補強作業を行わせていただきますのでご相談ください。