1957 グレッチ#6196 カントリー・クラブ / キャデラック・グリーン 
百十八万円 3340グラム



          

憧れのキャデラック・グリーンのカントリークラブです!

57年製です。

フィルタートロン・モデルも良いですが、ディアルモンドにハンプトップ・インレイ
というのはキャデラック・グリーンのカントリークラブとしては最も映えるカッコい
いスペックではないでしょうか。

塗装状態はミント・コンディションと言い切ってよいクオリティなので、キャデラッ
ク・グリーンの色味も非常に濃く色抜けしていないので、より高級感が募ります。

ボディも17インチ・ワイドに2 3/4インチのディープ・ボディと存在感もグンバ
ツです。

ホワイト・ファルコンに次ぐ上位機種ですからスペックも多層バインディング、ハン
プトップのシェル・インレイ、グローバー・インペリアル・ペグ、オール・ゴール
ド・パーツと高級感満載です。

全体的な塗装はニア・ミントの極上コンディションですが、ヘッド裏をブラック・フ
ィニッシュで塗りつぶしています。

ヘッド・クラックの修理跡を隠す為に塗られているのかと思い良〜く見たのですが、
クラック・ラインが見当たりません、、、正直何の意味があってこの様な塗装がされ
ているのかが分かりません。

恐らく、グリップのセンターの合わせ目に隙間が空いてきてそこを埋めたか接着し直
したかで、その際にオリジナル塗装の一部にダメージを与えてしまい、それをカバー
するため、、、ぐらいが妥当な推測かと思いますが。

楽器の機能や強度には全く関係ない部分で、モッタイナイ、、、。

これが今回のギターのメチャクチャお買い得な理由です。

もしこのブラック塗装が無くてこのニア・ミント・コンディションのキャデラック・
グリーンだと百八十万ぐらい行ってしまうでしょうね、その前にそもそも見つからな
いんですけれどね。

ネック・ジョイントはタイトで非常にしっかりしているので心配要りません。

ネック・アングルも良好で、メリタ・ブリッジの高さもしっかりと取れており、Gテ
イルピースとの角度差が十分なので弦テンションも問題なく、弦高も低く設定できて
います。

ネックもほぼ真っ直ぐで、56年からの改良型トラスロッドなのでロッドの効き幅も
十分にあります。

もちろん演奏上のビビり、音詰まりも無く、演奏性も非常に快適です。

ダイナソニック期はボディ内部構造が完全にフルアコなので、生の箱鳴りは非常に豊
かで17インチのアーチトップらしいリッチなアコギ感があります。

グレッチの面白いところの一つは、生鳴りとアンプを通したエレクトリック・サウン
ドとのギャップにあります。

このギターもアンプを通したサウンドはシングルコイルのダイナソニックの影響がと
ても大きく、箱モノらしからぬ輪郭の非常にくっきりとしたカラッとしたトーンに、
箱モノの厚みが加えられた、という印象です。

ジャズ寄りトーンのギブソンの箱モノに対して、カントリー寄りのグレッチというキ
ャラクターがハッキリと見える部分ですね。

生で弾いても、アンプを通してもこのギターの個性を味わえます。

ところで、このギターの57年といえば、ニューヨーク・ブルックリンのグレッチ・
ファクトリー品質管理部門の責任者であった、故ダン・ダフィー氏がファクトリーで
働き始めた年ですね。

ダン・ダフィー氏のことをブライアン・セッツァーさんに伝えた時の想い出話があり
ます。

以前ダン・ダフィー氏が出版された本を見せて、     

ファクトリーで出来上がったギターを1本1本自分の手で細かくチェックして、当時
の「O.K.カード」に最終責任を持って出荷「O.K. 」のサインをしていたのがこの
ダン・ダフィー氏なんだってよ。

と伝えると、

「コイツか!俺のギターをネックが曲がって付いたままO.K.を出しやがったのは!
ハハハハッ!」と。

勿論ブライアン流のジョークです。

ダン・ダフィー氏が彼のプライドとクオリティを以って、グレッチのギター達がファ
クトリーの門を出ることを許可をしていたことでこれらの素晴らしい製品達が世に出
回っていたのは間違いありません。

ヴィンテージのグレッチに良くない印象を持たれる方がいらっしゃるのも事実です
が、それらはほぼ全て数十年の経年変化の劣化によるものがほとんどだと思います。

(ファクトリー段階で弦アースの取り忘れといったお間抜けなミスはたまに見受けら
れますが、これは頻度の差こそあれ、他メーカーでも稀に起きていることで、簡単に
修正できるので当店としてはちょっと運が悪い程度の事と捉え、木部のトラブルの様
に外注修理に出す話でもないので、必要な処置を済ませています。)

話を戻しますが、このギター、このスペックでこのコンディションとしてはかなりお
買い得ですよ。

やっぱ、キャデラック・グリーンって圧倒的にカッコイイじゃないですか!

買い!じゃないですか〜?

ローン、下取りも大歓迎です!