1956 グレッチ #6163W エレクトロマチック デラックス アンプ 
七十五万円 



          

もう手に入らないと思っていた、非常に珍しい56年製のグレッチのカウボーイ・アンプがアメリカのグレッチ・コレクターを通じてまさかの2台目の入荷です!!

前回入手した分はコントロール・パネルが本体裏側にあるのですが、
今回の入荷分は何故かコントロール・パネルが本体横側に設置されています。しかもそれ以外の外装デザインやレイアウトは全く一緒です。
こういうスペック的な作り分けをする理由が分かりません。
アンプに関しては当時の詳細な資料がほとんど確認出来ないだけに、、、謎です。

通常のアンプはカタログ掲載されているのですが、このカウボーイ・バージョンは余りにも珍し過ぎて、恥ずかしながら手元のヴィンテージ資料にも今回の物とドンズバの写真が見当たらないのですが、スペックから判断すると「エレクトロマチック」シリーズの、「デラックス(59年頃からは「エグゼクティブ」と呼ばれているようです)」モデルの、「ウエスタン・フィニッシュ」で、推測ながらモデルNo.は「#6163W」となるようです。

通常見掛ける11インチ:6インチの楕円形スピーカー2発+5インチのツィーター・スピーカー1発の「デュアル・ウエスタン(#6169」」、通称「ラウンドアップ・アンプ、又はカウボーイ・アンプ」のようなスモール・アンプではなく、今回の入手したのは15インチ・スピーカー1発+5インチツィーターというフルサイズ・スペックです!

しかも搭載されているのはオリジナルのままのジャンセンのアルニコ・スピーカーです。
スピーカー・コーンも全く破れている気配は無く、信じられない位良好なコンディションです。

写真では見た事があったのですが、ヴィンテージのグレッチ・ギターの経験値が高い当店でさえ、この「デラックス」の「ウエスタン・フィニッシュ」の現物は初めて見ました。

しかも50sテイスト溢れるバカでかいメタル・ハンドル!
ビニールのフラットハンドル・バージョンもあったようなのですが、やはりこちらのメタル・ビッグ・ハンドルの方がインパクトが強烈で圧倒的な存在感です。

外装に使われているホワイトの布地は#6120でお馴染みのカウボーイ・ケースと同じ素材なのですが、汚れやすく、傷つき、破れ、剥がれやすいこのウエスタン・フィニッシュの生地がここまで綺麗な状態で残っているのはギター・ケースですらほとんど見たことがありません。

その他、カウ&カクタス(牛&仙人掌)モチーフのウエスタン・ベルトや、ウエスタン・シーンのベルト・バックルに到るまでかなり良好なコンディションです。

更にはフロント・グリル・ネットにプリントされた「GRETSCH」ロゴと、このアンプのルックスを強烈に決定付ける「カウ・ヘッド」キャラクターのプリント、今まで見てきたグレッチのヴィンテージ・アンプはどんなに本体外装の状態が良くても、グリル・ネット部はロゴかカウ・ヘッドの一部、又はそのほとんどがかすれたり、剥げ落ちてすっかり見えなくなってしまっていたものなのですが、今回はオリジナルのプリントロゴがしっかりと残っています、素晴らしい。
これまでの経験からすると、これはとんでもないことです。

サウンドの方は、さすがに15インチ・スピーカーというレギュラー・サイズのアンプなので充分に大きな音量でクリーンからドライブまでしっかりとしています。

フェンダーのベースマンを始めとしたヴィンテージ・フェンダー・アンプの歯切れの良い所謂ドンシャリ系とは異なりますが、ヴォリュームが小さめのポイントではウォームで厚みのある乾いたヴィンテージ・アンプらしいトーンが特徴で、ボリュームを上げるとブルージーなドライブ・トーンが楽しめます。

この「デラックス・ウエスタン」はまず見つかりませんよ。
しかも「ビッグハンドル」です!

グレッチ・ファンにとっては究極のコレクターズ・アンプです。